行之行台子は四ケ伝の次の段階です。
四ケ伝をしっかりと習得しないと、訳が分からなくなってしまうようなお点前になっています。
逆に言えば、四ケ伝と台子をしっかりと身に付けていれば、それほど新しいことが出てくるわけではありませんので、難しくないと言えるかもしれません。
生徒さんが「来てはいけないところに来てしまった感覚です」と言っていたのは可笑しかったです。
新しく習うお点前をすることによって、今まで自分が良く理解していなかったところがあぶり出てくると思いますので、今まで習ったお点前をしっかりと復習する良い機会になるかと思います。
頑張ってまた勉強して行きましょう。
何より、新しいことをすると新鮮で楽しいですしね。
「稽古とは一より習い十を知り 十よりかえるもとのその一」
という道歌がありますが、一に返ってみると今までは感じなかった事や、考えなかった事などが出てきて深みを持ちます。
茶道に限らず何でもそうだと思いますが、基本に返ってしっかりと見直すというのは大事だなと思います。
深く勉強しだすと段々面白くなってきますね。