髪を切って思う事

近くの床屋さんで髪を切ってきました。

最近、何回か行っている床屋さんで、毎回同じかたに切っていただいています。
とても丁寧な仕事をしていただけて、満足しています。
この方に切ってもらった後は、なんか違うねと周りの人に言われることがあります。

お店で切っていただく椅子の近くにはいくつかトロフィーが並んでいます。
気になったので聞いてみたところ、コンテストで獲得したトロフィーだとのこと(もうちょっとアピールしても良いと思いますよ)。
理容師さんには色々な種目の競技があるらしく、大会で技を競うのだとか。

私は、以前にも沢山のトロフィーを競技で獲得したことのある理容師さんによく切ってもらっていたことがあります。
その時にも、やはりなんか違うねと言われました。
なにが違うのかというと、ディテールが全然違うのだそうで、自分ではディテールは鏡でもよく見えないのでわかりませんが、とにかく印象は良いようです。

競技をやって、しっかりとした成績を残すことができた方の技術というのは、やはり別格なんだろうなと思います。
以前に聞いたことがあるのですが、競技をやりながらお店で働くというのはかなり大変なようで、体育系の強豪校の部活のような生活だそうです。
朝は仕事の前に2時間ほど練習をして、仕事が終わるとまた練習。休日は練習場に行ってたっぷり練習。朝早く起きて日付が変わるくらいに帰るという生活だったと言っていた方もいました。
まさに青春をかけた戦い! アツいですね。

守破離という言葉がありますが、何かのルールの下に猛烈に打ち込んで努力するというのはとても強い経験だと思います。
「守」の部分がしっかりしているので、「破」になったり「離」になれたりするのだろうなと思いました。
お茶にもこんな道歌がありますね
「規矩作法 守り尽くして破るとも 離るるとても本を忘るな」
私はとりあえず守の部分を頑張らなくては…。

そんな、近くの床屋さんというのは
Hair park PLUSという床屋さんで
いつも清水直由さんという方に切っていただいています。
静かな方です。

行之行台子伝法 相伝しました

行之行台子は四ケ伝の次の段階です。

四ケ伝をしっかりと習得しないと、訳が分からなくなってしまうようなお点前になっています。
逆に言えば、四ケ伝と台子をしっかりと身に付けていれば、それほど新しいことが出てくるわけではありませんので、難しくないと言えるかもしれません。

奥伝の見学受付ます

生徒さんが「来てはいけないところに来てしまった感覚です」と言っていたのは可笑しかったです。
新しく習うお点前をすることによって、今まで自分が良く理解していなかったところがあぶり出てくると思いますので、今まで習ったお点前をしっかりと復習する良い機会になるかと思います。

頑張ってまた勉強して行きましょう。
何より、新しいことをすると新鮮で楽しいですしね。

「稽古とは一より習い十を知り 十よりかえるもとのその一」

という道歌がありますが、一に返ってみると今までは感じなかった事や、考えなかった事などが出てきて深みを持ちます。

茶道に限らず何でもそうだと思いますが、基本に返ってしっかりと見直すというのは大事だなと思います。
深く勉強しだすと段々面白くなってきますね。

遠州さんの点初めの儀に行ってきました

偶然にというか、連れていっていただける機会がありましたので、お邪魔させていただきました。
今回初めて遠州さんのお茶会に伺いましたので、とても楽しみにしていましたが、非常にゆったりとした時間を過ごすことができ、大変良いひとときを過ごさせていただきました。

濃茶席の茶入は雲州蔵帳に載っているということで、とても貴重な物を見せていただきました。
そういった茶入を間近に見る機会というのは、なかなかあるものではありませんのでジーっと見せていただきました。
釜は古くて、もの凄く大きい釜。胴径は1尺以上はありそうな大きさに圧倒されました。また、鐶付が非常に変わっているものでした。
すごいですねぇ。さすが遠州さんのお家元の茶会で出てくるものは素晴らしいです(当たり前ですね…)。

花入は青竹で、形がすごいカッコいい形。いや~、あの形の花入欲しいなぁと思ってしまいました。
たぶん千家では使わないような気がします。
花入だけでなく、花もすごくカッコイイ。
遠州流の機関紙の花の写真を見たりすると思いますが、いつもすごくカッコいい花が入っています。
花って難しいです。ちょっと違うだけで全然違いますよね。
今回お床に入っていた花もすごくカッコよかったです。
評価できるような知識や語彙、経験などは私にはありませんが、とても素晴らしいと思いました。

茶碗はやはり高麗。
高麗茶碗が私は好きですので、非常に興味津々で見せていただきました。

点心もとても美味しく、食べ終わった頃にお相伴の能楽師の方が謡を披露してくださるという事もあり、祝いの席に相応しい盛り上がりとなりました。
また、某家の若宗匠にご挨拶させていただきました。
たぶん若宗匠は覚えていらっしゃらないとは思いますが、つい先日紹介していただいた機会がありましたので。
こういう方たちが、普通に一緒に席に入っている、というのが非常に興味深いです。
次にまた行けるような機会があるかどうかわかりませんが、またお邪魔させていただきたいです。

自分のやっている流派以外の茶会に行ってみると色々勉強になりますし面白いです。興味深いことが沢山あり、とても新鮮に映ります。
色々なことを理解できるようになるために、とりあえず自分のやっている流派の理解度を上げないとですね。

詳細な情報を書いてしまうのは失礼かと思いましたので、詳しく書きませんが(読んでる方はつまらないですね)、スゴイものばっかりで驚愕でした。
貴重な機会をありがとうございました。