稽古で拝見した軸

先日、先生のところの稽古がありました。
かかっていた軸は画賛で、なかなか読みづらい字と絵が書いてあったのですが、その内容はさておき。
絵を描いている人の印に「木鶏」とありました。

木の鶏ってなんだろ?
ってつぶやいたら、隣にいらしたいつも稽古を一緒にする方が、
木鶏の出典、すなわち荘子の中の話しで、木彫りの鶏のようになった闘鶏が一番強い状態っていう話をしてくれました。
自分の教養の無さを恥じるとともに、教えてくれた方はほんとに色々なことを勉強してて、いつも引き出し多いなぁと感動しました。
私も、もっとちゃんと古典を読まないといけない、と思いつつも最近本を読むことが本当に減っています。
「時間が無い」というのは仕事のできない(時間の使い方の下手な)人の言い訳としてよく使われるという事をよく聞きますが、「まさに自分のことだわ~、あちゃー」っていう感じです。

木鶏をネットで調べていると、双葉山が連勝を止められたときに、安岡正篤に電報を送ったという話しが出てきて面白いです。
双葉山ほどの人になると、己の身をもって木鶏たらんとするというところがスゴイなと思います。
いやいや双葉山、もう充分木鶏だと思いますよって私なら返します(笑)。
わたしはイマダトイウヨリ マッタク モッケイ二オヨバズ