名残の季節ですね

お茶では10月は風炉の名残の季節で、侘びの月といわれます。
この時期は継ぎのある茶碗などを使うこともできるといいます。
10月も後半になると、火が恋しいということで中置の点前をすることがあります。
お稽古的には10月はせっかくなので中置のお点前を稽古しましょうということで、ウチの稽古場では中置の割合が高くなっています。

中置に似た点前で、風炉長板の一つ置きがありますが、教本に無いのであまり稽古することがありません。
中置に似ているというよりも、中置が似ているという方が正しいのだと思います。
長板一つ置きは10月に限らずいつでもやって良いのですが、乗せる風炉釜を選ぶため、実際にはなかなかすることがありません。

そんなことを思っていると、土浦の土屋家では風炉釜は何を所蔵していたのだろうかと思いまして、調べてみました。
最近、社中の方から譲ってもらった土屋家蔵帳の資料があるのでちょうど良いと思いまして。

結果、蔵帳の方には見つかりませんでしたが、会記の方には遠山芦屋 遠州所持などとあるのを見つけました。
あまり釜を積極的に集めようとは思っていなかったのか、あまり数が多くない感じがします。
それに比べて、茶入はものすごいことになっていますね。
是非これらを集めて展覧会してもらいたいものです。