はやくも九月ですね

お祭りへの出店などがあり非常にバタバタした八月後半でしたが、あっという間にもう九月です。
八月最後の日に雷が鳴り、映画のシーンのような土砂降りの雨が降った様子はまさに夏の終わりを感じさせる雰囲気でした。

まつりつくばへの出店は今回で2回目でしたが、まだまだ全然慣れません。
というかうまくいきません。要領悪いんですねきっと。
初日には車が故障するというトラブルにも見舞われ、どうなることやらという感じでしたが周りの方に何とか助けられ、なんとか搬入搬出することができました。
お祭りの会場では25年ぶりに同級生に会ったりと、普段なかなかおきないことがおきました。

やれやれ終わったぁ~という感じですが、9月の終わりには茶会を予定しています。
生徒の皆さんが優秀なので、私はあまりやること無いですが頑張ります。
茶券はおかげ様でSOLD OUTになっております。
お客様にも亭主側にも思い出に残るような茶会ができればと思っています。

最近雨が多いですが、雨が上がった後、雲の流れの速い月夜というのもなかなかオツです。
月も雲間の無きはいやにて候 なんて

湿し灰つくり

8月中はあまり茶会や茶事をすることが無いので、お茶をする人が夏の暑い間にする定番といえば、湿し灰(しめしばい)作りです。
湿し灰というのは、炉の時期に炭手前で使うものです。
炉の中を綺麗に見せて、火の熾りをよくする効果があるとか。
炉の茶事では必須になります。
道具屋さんで売っていたりしますが、扱いずらいので自分で作った方が良い感じです。

炉の灰を洗って乾かして、番茶で湿らせてまた乾かして、というような事をするんですが、夏の暑い時にやらないとなかなか灰が乾いてくれません。
一人で作業していたのですが、もう腰が痛くて休み休みやっていたらだいぶ時間が掛かってしまいました。(必死すぎて写真撮ったりするのを忘れました。)
7月中にやれれば良かったのですが、なかなかやれず、あまり天気の良くない日に作業したせいもあるかもしれません。

学生の時には炉の時期には毎日のように作っていたのものですが、あまりやらないとこんなに大変なんだなと思います。
お茶というのは、意外とハードなところが多くあります。
お茶を飲んでお菓子食べるだけだと思っているとギャップに驚くことがあるかもしれません。
私は水屋仕事といわれる、こういった裏方の仕事の方が好きです。

稽古で拝見した軸

先日、先生のところの稽古がありました。
かかっていた軸は画賛で、なかなか読みづらい字と絵が書いてあったのですが、その内容はさておき。
絵を描いている人の印に「木鶏」とありました。

木の鶏ってなんだろ?
ってつぶやいたら、隣にいらしたいつも稽古を一緒にする方が、
木鶏の出典、すなわち荘子の中の話しで、木彫りの鶏のようになった闘鶏が一番強い状態っていう話をしてくれました。
自分の教養の無さを恥じるとともに、教えてくれた方はほんとに色々なことを勉強してて、いつも引き出し多いなぁと感動しました。
私も、もっとちゃんと古典を読まないといけない、と思いつつも最近本を読むことが本当に減っています。
「時間が無い」というのは仕事のできない(時間の使い方の下手な)人の言い訳としてよく使われるという事をよく聞きますが、「まさに自分のことだわ~、あちゃー」っていう感じです。

木鶏をネットで調べていると、双葉山が連勝を止められたときに、安岡正篤に電報を送ったという話しが出てきて面白いです。
双葉山ほどの人になると、己の身をもって木鶏たらんとするというところがスゴイなと思います。
いやいや双葉山、もう充分木鶏だと思いますよって私なら返します(笑)。
わたしはイマダトイウヨリ マッタク モッケイ二オヨバズ