お茶では炭を使用します

茶道の炭

茶道では炭で火を熾して、釜で湯を沸かします。

炭は欠かせないお茶の道具の一つなのですが、お茶で使用する炭というのは非常にキレイに切りそろえた状態の炭を使用します。

炭の角までキリッとしてますよね。断面も非常に美しい炭です。

ちなみにこれは毬打(ぎっちょう)という炭です。炭の形によって名前をつけているんです。

炉の炭(毬打)

普段使いだとここまでキレイにそろった炭はふつう使用したりしませんが、炭手前の稽古や茶会、茶事などの時は炭もキレイな形のものを選んで使用します。

選んだ炭は何日か前には事前に洗って、炭の粉がないようにしておきます。

炭の粉がたくさんあると勢いよくバチッバチッと爆ぜてしまって、火花が炉の外まで出てしまったりするので炭を洗うのはけっこう大事です。

ちなみに、茶道で使用する炭はクヌギの炭を使用します。

火のつきが良いですし、火持ちも良いですのでクヌギは炭として非常に優秀です。

炉の時期は炭手前がごちそうなので、炉の近くに行って炭手前を拝見します。

炭をつぐのはとても楽しいですのでお点前よりも私は好きです(笑)。

大圓之真台子の点前の伝授をしました

奥伝をする上級者クラスではお点前をして大円之真台子の相伝をしました。

初めて見ると「ソレ使うの?」と、とても驚きますがそういうものなんだなと新しい発見もできます。

やはり大円盆を使用するのは円草と同様ですね。

今回はお点前を見せただけですので、次回の上級者クラスはお点前の細かい部分を説明したいなと思っています。

ようやく私が教えることのできる点前の中で、最後まで残しておいた点前を教えることができて、一区切りという感じです。よかった~。

ちなみに、上級者稽古は社中の方でなくても許状を持っていれば見学していただく事ができます。

詳細はメールにてお問合せ下さい。info@namichidori.infoまで

2020年 庚子 茶道教室初稽古しました

縁高に点心

1月4日の土曜日は茶道教室の初稽古でした。

毎年、その年の一番初めの稽古は社中の皆さんが同じ日に集まってお稽古をします。

例年通りの花びら餅を食べていただいて、濃茶を全員で飲んでいただきました。

私が全員のぶん濃茶を点前座で点てましたので結構な時間かかってしまいましたが、皆さん脚が痛くなったりしなかったでしょうか。

床は相変わらずの蓬莱山飾りをしました。

ちなみに相変わらずというのは、何事もなく平穏であるということになりますので、良い事だそうです。

ワンパターンの相変わらずというのも、そういう意味があるんだと知れば

「今年も無事正月を迎えられてよかったな」

と、めでたい感じに思えますね。

とはいえ、去年にも増してもっと飛躍を、もっと変化を!と願うのも人の性ですね。

薄茶はクジで当たったひとに

濃茶の後の薄茶はクジ引きで当たったかたに点てていただきました。

稽古では、多人数に薄茶を点てることがほとんど無いですので、けっこう勉強になったんじゃないかなと思います。

当たった人は大人数の前でのお点前に、だいぶ緊張したみたいですのでお疲れさまでした。

食事は自分たちでつくりました

着物で食事

稽古の後の食事は自分たちで作った点心などを食べて、たのしくおしゃべりしました。

朝から食事作りを手伝っていただいた方は本当に大変だったと思います。

でも、茶事を経験しているのでかなり動きは良かったと思います。

みんなどんどん慣れていきますね。

お疲れさまでした。

稽古の曜日の違う方は、同じ社中でもほとんど会う機会がないですので初稽古のような皆さんの顔が見られるのは貴重な機会です。

もしかしたら、初めましてのかたもいたかもしれません。

最後は皆さんにそれぞれの今年の抱負を語っていただきました。

それぞれの考え、意気込みなどを聞いていると非常に面白いですし、刺激になります。

有難うございました。

ということで さぁ、今年はもっと頑張ろう!

と思った初稽古でした。