5月になると風炉の季節です

風呂ではありませんよ。
昔、淋汗茶の湯と言って、風呂に入ってから茶の湯をするというものがあったそうです。
室町時代ですけどね。

ということで風炉です。
炉風炉入れ替えはなかなか大変ですが、炉を閉じて、風炉を一つ出したくらいであまり進んでません。
徐々に炉の灰ふるいやら、いくつか風炉をだしたり、炭を入れ換えたりとかしたいと思っています。

もうすっかりあったかいというより暑い!感じですのでもっと早く風炉にすべきなんですが、稽古の都合上なかなかそうも言ってられないかと思ってます。
利休は自分の息子に正月でも風炉の設えでやるように仕向けたそうです。
高齢にでもならないと本当は風炉でやるのだぞ!という感じでしょうか。

気持ちばかりは若いと(これ年寄りの発言)思って風炉も頑張ります。
夏の湿し灰作りもがんばらなきゃ。

もうすぐゴールデンウィーク!

ゴールデンウィークは皆さんどこかへお出かけでしょうか?
カレンダー通りお休みできる人は5/1,2も休んじゃえばすごく長い休みになりますよね。
天候も良くて、この時期の長い休みはリフレッシュするにはすごく良い機会です。

私はここ何年か笠間の陶炎祭(ひまつり)に足を運んでます。
お茶をしていると陶器に興味が出てくるので、いろんなものを沢山みたいなと思っている人にとてもおすすめです。
抹茶碗展を兼ねた、呈茶席もあったりします。
しかも飲む茶碗を自分で選べるというのが素敵でした。
その他にもいろんな催しをしているので、かなり楽しめます。
運営チームほんと頑張ってる感じがします。

陶炎祭といっても、陶器だけでなく磁器のものもありますし、笠間焼だけでなく、いろんな焼き物がたくさんあります。
作家さんと直接会話して購入できるというのも魅力。
けっこう個性的な人もいて面白いです。
ししきしげるさんは素朴なキャラクターがすごくよいです。
おーい窯というお店で出店してます。
是非行ってみてください。
私はいま花入が欲しいと思っているので、面白い花入に出会えたらうれしいです。
車で会場まで行くと渋滞がすごいので、ちょっと離れたところに車は停めたほうが良いかもしれません。

今日は雨 蛙の声が

この時期、雨になると蛙の声が聞こえます。
遠州が名前を付けた茶入に春山蛙聲(しゅんざんあせい)というのがあります。
聲は声の旧字体で、茶席の軸なんかでよく出てきますね。

この茶入は真中古、柳藤四郎手。
1641年の4月9日に使っているそうですので、今でいうと、もう少し後の時期くらいかなと思います。
昔は旧暦ですので。

黄色い釉薬で、平たい肩衝。
珍しい感じの釉薬です。
土屋政直という土浦藩の藩主も所持していたそうです。

土屋政直は茶人として非常に有名で、中興名物の茶入の伝来等に名前がよく出てきます。
茨城の大名もお茶に非常に関りがあるんですけど、茨城であんまり話題にならない気がするのは気のせいでしょうか。
と言っても茶道具はほとんど江戸にあったらしいですけどね。
でもやっぱり、茨城にいる人間としては関連した茶会でもやってもらいたいところです。
土浦市立博物館がいくつか所蔵しているみたいですし(?)。
もしくは、茨城の数寄者のかた、誰かお願いします!

春山蛙声は現在、大阪の湯木美術館にあります。湯木美術館は吉兆を創業した湯木貞一さんが作った美術館です。

日本料理と茶道はとても深い関係にありますね。