茶湯道具の伝来ものがたりinトーハク

久しぶりにトーハク(東京国立博物館)に行ってきました。
茶道具の次第をいろいろと飾ってある特集の展示があるよ、という情報があったので行きたいと思ってました。
ちなみに平成館でやってます。

茶道具の箱や極や添え状などの付属物を次第(しだい)と言います。
色々なところに伝来してきた茶道具はこれが沢山ついているものがあって、そのぶん収納するための箱も大きくなっていきます。
何重にも箱に入っているってなんか不思議ですけど、それだけ大事にされてきたっていう証でもあります。

今回、一番沢山次第のあったものは唐物の松山っていう銘のものだったと思います。
大名物だそうです。
江戸後期に火災にあって壊れてしまったようですが、詳しい絵に基づいて忠実に漆で修復されたようです。
その執念はどれほど大事にされていた物なのかが、うかがえるエピソードですね。
この茶入には四方盆が沿っていて、それを入れる箱もありますのでだいぶ大きくなってました。
欲をいえばもっと古い次第のあるものを見たかったです。。。

個人的に一番うれしかったのが、乾山の共箱を見られたことです。
錆絵の短冊皿で乾山深省八十一って書いてありました。
かなり晩年ですね。
乾山の共箱を見る機会が今まで無かったですので、すごくラッキーでした。

常設展も見ようと思いましたが、閉館時間が迫っていましたのであまり見る事ができず残念でした。
でもトーハクは写真に撮っても良い物が沢山あるのでお得な博物館です。
後であれはどんなんだったかなという時にはすごく便利です。
またこんどゆっくり東洋館も行きたいと思ってます。