不昧展行ってきました 畠山記念館、三井記念美術館

今年は松平不昧没後200年ということで、各地で不昧関係の催しが開催されています。
不昧公二百年祭というものが松江でやっているみたいですね。
鷹の爪団の動画まで作ってます(笑)
松江はまだ行ったことないですが、そのうち行ってみたいと思ってます。
そのうちって言っているといつまでも行けない気がしますが…。

さて、関東で不昧関係のイベントといえば、美術館をハシゴすると入館料が割引になるというもの。
ハシゴっていうか半券を見せればオーケーです。
そんなわけで、畠山記念館と三井記念美術館に行ってまいりました。

畠山記念館で偶に見ることができますが、油屋肩衝の次第(背負って運ぶ箱とか、その他多くの箱、添え状など)が観られました。
背負える箱は持ち運ばせるために作らせたそうです。
茶入が乗っていたのは唐物の若狭盆で、スキッとして良い盆でした。
今までも出ていたんでしょうけど、唐物の若狭盆だと意識して観ることはなかったのでちゃんと観られて良かったです。
それから、蕎麦(茶碗)で「蛍」が出ていて、もの凄く好いなと思いました。
あのレベルの高麗茶碗なら蕎麦でも濃茶で使いたい気がします。
みなさんはどうお考えでしょうか。

三井記念美術館の方では、喜左衛門井戸をよーく観ることができ、国宝の玳玻盞も観られました。
当然ですが、素晴らしかったです。

他には以前に仕事で扱った長棗と同手のものがあったので興味深かったです。
芳村観阿が関係していて、羊遊斎が塗っているもので、派手ではない蒔絵と繊細な塗りが素晴らしいものでした。
やっぱり美術館で出るレベルの良いものだったかと確認できました。
不満なのは不昧が気を配ったであろう茶道具の次第については、ほとんど観ることができなかったことです。
茶道具の展観ですからね。もう少し何とかならないものかと思います。

不昧は藩の財政を再建させたそうですが、散財して結局は財政を傾けたそうですので、オイオイ何してんだ!っていう気もします。
ですが、藩の財政を再建させただけならば、これだけ美術館で特集されるような人物にはなっていないでしょうね。
何がどう転ぶかわからないものです(笑)

今週の日曜日までやってますので、行ってない人はぜひ!