茶道では炭で火を熾して、釜で湯を沸かします。
炭は欠かせないお茶の道具の一つなのですが、お茶で使用する炭というのは非常にキレイに切りそろえた状態の炭を使用します。
炭の角までキリッとしてますよね。断面も非常に美しい炭です。
ちなみにこれは毬打(ぎっちょう)という炭です。炭の形によって名前をつけているんです。
普段使いだとここまでキレイにそろった炭はふつう使用したりしませんが、炭手前の稽古や茶会、茶事などの時は炭もキレイな形のものを選んで使用します。
選んだ炭は何日か前には事前に洗って、炭の粉がないようにしておきます。
炭の粉がたくさんあると勢いよくバチッバチッと爆ぜてしまって、火花が炉の外まで出てしまったりするので炭を洗うのはけっこう大事です。
ちなみに、茶道で使用する炭はクヌギの炭を使用します。
火のつきが良いですし、火持ちも良いですのでクヌギは炭として非常に優秀です。
炉の時期は炭手前がごちそうなので、炉の近くに行って炭手前を拝見します。
炭をつぐのはとても楽しいですのでお点前よりも私は好きです(笑)。