好きな”きんとん”

和菓子にきんとんというものがあります。
そぼろ状の餡を土台の餡にくっつけたもので、色の組み合わせに依って銘が色々と変わるという定番の便利なお菓子です。

私がむかし食べたきんとんの中で凄く美味しいと思ったものは、そぼろ状になっている餡の中に山芋が入っている物でした。
ですので、山芋が入っていないきんとんはどうも苦手というか、芋が入っていたら良いのになぁと思ってしまいます。
関東ではあまり作っている菓子屋さんが無いのか、最近全く食べられる機会がありません。
(あ、でも虎屋の栗粉餅は別格ですね。あれは美味しすぎます)

ですので、菓子できんとんを作るときには山芋をなるべく入れるようにしています。
食べると、やっぱりこれだよなぁと思います。
フワッとして、シットリして適度なボリューム感。
これ考えた人は天才だわ、と思いながらとても幸せな時間。

菜の花きんとん

茶房のメニューで「本日の和菓子」というのがありますが、たまにこれを出していますので、山芋入りのきんとんを食べたことのない方は見つけたら是非召し上がってみていただきたいと思います。

小さな森が出来てます

このところ日差しが暖かくて、もうすぐ桜の季節だなぁと感じます。
昼間はポカポカ陽気の日もありますよね。
花粉がツラいのが玉に瑕ですが…。

この時期は植物が元気に成長する季節なので、家の庭の苔を増やす絶好の機会です。
どこに苔を増やそうか考えながら、草むしりなどするわけですが、苔の所から何やら細長い物が生えています。

小さな森

え?カイワレ大根?
コケから大根生えちゃった?
と一瞬思いましたが、そんなわけないです。

細長い物が生えているところの下は、ほぼハイゴケですが。違うコケなのかな?と。
よくわかりませんが、細長いしスギゴケなら嬉しいと期待をしてますが、現在のところスギゴケに似ている感じはあまりありません。
コケ博士がいたらぜひ教えてください。

そういえば、寒い冬の間にゼニゴケはほぼすべて白くなって枯れてしまった感じがします。
どういう展開を見せるのか知りたいので、白いゼニゴケをそのままにしています。
これから、蘇って勢力を拡張していくのでしょうか。ゼニゴケの領土拡大は望んでいませんが…。
観察していると結構楽しいです。

庭の緑がどんどん増えていく季節ですので、そういう過程を楽しみにお茶を飲むのもまた一興かと。
弥生ひ茂る3月です。

追記
カイワレ(ちがうけど)はハイゴケの胞子体じゃないかとご指摘がありました。
ハイゴケたくさん増えると良いなと思います。
ハイゴケのあとからスナゴケとかスギゴケとか色々生えてきてほしいです。
これからも経過観察していきます。
ご指摘ありがとうございます!

煮物椀試し作り

茶事でのメインとなる煮物椀の試し作りをしてみました。
茶事でのメニューは特にまだ決まっていませんが、真薯って煮物椀では定番なので真薯を。
それからエビなら歯ごたえも良く美味しそうなので、エビの真薯を作りました。

エビ真薯

でも、なんか色合いが…。

カツオ節をふんだんに使いましたので(料理本通りに)、美味しかったですが、以前の残りで作ったのでイマイチ味がパッとしないというか、物足りないというか。
今度は削りたてのカツオ節を使って作ってみたいと思いました。

美味しい煮物椀って本当に「あぁ、うまいなぁ これが和食ってやつか~」って感じます。
昆布の旨味っていうものは幼児期に食べておかないと、わからなくなってしまうと聞いたことがあります。ホントでしょうかね?
わたしはきっと解る。はず…。たぶん。。。